エクセルで平均や標準偏差を求めよう

前々回に分散と標準偏差の公式を書きました。
また前回は実際に問題を出し、その問題の平均と標準偏差を算出しました。
その際に実際は、いちいち手計算をしている訳ではなくエクセルを利用しています。
そこで今回は、そのエクセルの使い方をレクチャーいたします。

まずは、平均から
平均は、ホームの右側にある「オート SUM」で平均(A)を選び

上記図のように範囲を指定すればOKです。

次に標準偏差ですが、
標準偏差は、「数式」のタブの左側の「関数の挿入」をクリックし、
関数の検索の入力フォームに「標準偏差」と入力し、検索を掛けると

STDEV(STDEV.S)
STDEVA
STDEVP
STDEVPA

4種類の「標準偏差」が出てきます。

上2つは(STDEV(STDEV.S)、STDEVA)分母が(n-1)、あとの2つは(STDEVP、 STDEVPA)分母がnとなっています。
「A」がつくものは、引数に論理値や文字列を含むことができ、Trueの場合は1と数えて、Falseや文字列は0と数えるということです。
正直こっちは良く分かりません。(使えなくてもおそらく問題ないと思います)

STDEV(STDEV.S)「分母(n-1)」とSTDEVP「分母n」の使い分けですが、
STDEV(STDEV.S)は標本(√不偏分散)から標準偏差(母集団の標準偏差の推定値)を計算するとき。
STDEVPは母集団から標準偏差を計算するとき。

うーん…良く分からない方のために

STDEV(STDEV.S)は、ある学年のテストの標準偏差を求めるときに学年全員から求めるのではなく、一部(サンプル)の生徒の得点結果から、学年全体のバラツキを推定するときに使います。

STDEVPは、学年全員のテストの得点結果からバラツキを求めるときに使います。

つまり標準偏差を算出する際に
一部(サンプル)から、全体のバラツキを推定するときには、STDEV(STDEV.S)を使い
全員からバラツキを求めるときには、STDEVPを使うと言うことです。

下記の図は、前回の問題で、20日間のアイスクリームの量のバラツキを求める問題だったので、「STDEVP」を使いました。

STDEV(STDEV.S)かSTDEVPを決めたら、標本の範囲を選択すれば、標準偏差が求まります。

また今回の説明で、「母集団」と「不偏分散」と言う言葉がさらっと出てきましたが、この用語については、近いうちに説明します。

本日のまとめ
標準偏差を算出する際に
STDEV(STDEV.S)は、一部(サンプル)から、全体のバラツキを推定するときに使う。
STDEVPは、全員からバラツキを求めるときに使う。

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